November 03, 2005

Shibuya Perl Mongers テクニカルトーク #6

久々に開催されたShibuya Perl Mongers テクニカルトーク #6に行ってきました。

簡単にメモ。

"Perl で ICFP(Perlは「最強の言語」か?)" - 澤勇太氏
MLでの明朗な回答がよく見られる澤勇太氏を初めて目撃。通信するプログラムなので$| = 1;にしなければならないところで詰まったとのことでした。こんな方でも何かに詰まる事があるのだなぁ。

ICFPの課題がどれほど過酷なのかがわかる内容でした。72時間で課題のプログラムを作成してその後仕様の変更に24時間で対処するという鬼のような内容の説明に場内爆笑(笑)

ICFPは中規模程度の開発であり、難解でメモリ効率の良い速いコードを如何に短時間で作るか、というコンテストのようです。多段ハッシュなどを使うとメモリ効率が悪すぎて制限時間内に実行できなかったりしたとか。私はすっかり富豪的プログラミングに慣れてしまったので、シビアにメモリ効率を考えるようなコーディングはとてもできそうにありません。というか72時間でなんて無理(^^;

Haskellが連覇しまくっていて、目下のところ地上最強の言語の名を欲しいままにしているとか。

"Six Apart and Perl" - 宮川達彦氏

リクエストに応えた北米滞在記とSix Apartのプロダクト開発について。live JournalのシステムはOSSでCVS公開されており、外部にもコミッターがいるとか。Sledgeのようだと思いました。live Journalはロードバランサ、プログラムからのみアクセス可能な独自ファイルシステム、それにキャッシュサーバが大きな役割を果たしているとのこと。興味深いです。

SixApartではQA(デバッグ), Stage(なんだっけ・・), Produce(リリース)の三段階に分けて開発を行い、StageとProcudeは共通のDBを見ているのが特徴的だとか。あとSubversionがCVSよりかなりイイらしい。テストにはTest::Harness/Test::Simple/Test::Moreなどを使っているそうですが、結局はブラウザ上から人間の手でデバッグをすることも多いとのこと。その際、自動的に画面を動かすようなWindowsソフトを用いたりもするとか。Internet Macrosとかみたいなものかも。

その他、世界中で利用されているソフトウェアなのでLocale::MaketextやDatetime::Localeが役に立っているとのこと。いつかは世界中で利用されるソフトウェア(に関わってみたい|を作ってみたい)ものですねえ。

"Learning Catalyst" - 加藤@おーさか氏

名前の勘違いでCatalystを触ったことがないのにCatalystの説明をするため、数日間で調べてきたとのこと。Catalystは全く知らない私には丁度良い、Catalystのチュートリアル的な内容でした。スクリプトは是非公開してもらいたいです。

"Catalyst Tips and Traps" - 加藤 亮氏

一部でブームとなっちゃってるCatalystの解説。

・Ruby on Rails型フレームワーク
・O/Rマッピングが特徴の一つ。もちろんClass::DBI
・scaffoldでスケルトンやコンポーネントを一発作成できる。
 でも自分の作りたいものにあわないこともあるのでその場合は自分でヘルパースクリプトを書けばOK
・CalystはRuby on Railsより制約が少なく自由度が高い=自分でいろいろ選択しないといけない
・制約が少ないのでオレオレフレームワークが作れる。フレームワークを作るフレームワークと言える。
・もちろんそのまんま使ってもOK

などなど。あとCPAN Autherになりたい人はプラグイン開発なんかが手軽でおすすめだとか。

"prototype.js と Perl で Ajax" - 伊藤直也氏

・prototype.jsはJavaScriptのフレームワーク
・Ruby on Railsで取り込まれている。それで有名になった
・便利なライブラリがいろいろある。これを使うとJavaScriptをPerlでuseするような感覚で書ける
・HTML::Prototypeを使うとJavaScriptを書かずにAjaxできる
・HTML::PrototypeはCatalystとかcgi::appのプラグインにもなってる
・Ajaxは「えーじゃっくす」らしい

なのでみんなもっとJavScriptを書こう!とのこと。確かにJavaScriptはかなり適当に書いてしまいます・・・。

"Pugs でお手軽 Perl6 入門" - 竹迫良範氏

・PugsはHaskellで書かれている
・ActivePerlに代わるツールとしてPxPerlというものがある。これでPugsが動く
・Perl6の言語仕様のお話。やはり後方互換性がない。かれこれ五年開発してる。
・PugsはJSAMを使える。今後が楽しみ、らしい



技術資料は公開されると思うので覚え書きです。このイベントには分不相応と思いながらもほとんど出席していますが、今回も期待に違わず充実した楽しい内容でした。ただ一年ぶりとなってしまったのがとても残念。ほんの数日の募集で120名が申し込んで即締め切られてしまい、しかもどうやら申込者がほぼ全員来ているという大人気のイベントのようですし、もっともっと頻繁に開催してもらいたいです。世界最大の.pm組織らしいし。有料でも構いません。次回のイベントに期待しますヽ(´ー`)ノ

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